転ばぬ先の杖!飲食店入社前の誓約書はどんな内容が必要?

抑止力のあるオペレーション

入社時に必須の、誓約書内容とは?

スクヘッジとして、入社時の誓約書の署名・捺印は必須項目です。
【誓約書】という書類は、雇用締結書などの、双方に署名・捺印が必要な「契約書」とは違い、
従業員に対し一定の約束事を守るという意思表示を行ってもらうために作成する書面であるため、
従業員側のみの署名・捺印で済みます。
また、署名・捺印は勤務開始当日までに完了していることが重要です。
一般的に行っておくべきは、以下の内容です。
・機密保持誓約書
・SNS等に関する誓約書
・不正に関する誓約書
機密保持誓約書
これが恐らく、どんな会社でも率先して行われているであろう内容ですが、
飲食店においての内部情報が安全に保持されることが盛り込まれる内容であるべきです。
特に会社内で知りえた情報、特にレシピなどに関する機密情報違反者には、
法的手段をもって損害賠償や制裁を加えることが可能にするようにしましょう。
SNS等に関する誓約書
バイトテロなどの風評被害で受ける実害を、未然に防ぐための手段として有効です。
特に飲食店では、風評被害がどれだけ重いものか、色々な事例があるにも関わらず、
それでも繰り返される、モラルの低い方の餌食になる可能性があります。
入社前に、重い実害があることを認知させることが必要です。
不正に関する誓約書
当たり前に行ってはいけない事でありますが、改めて文面で示すことも必要です。
こちらで公開している不正防止のための様々なリスクヘッジを、
入社前に事前に告知する内容が望ましいです。

(例)誓約書内容サンプル

・SNS等に関する誓約書の例

【SNS等の利用に関する誓約書】

私、__________________(以下「従業員」という)は、以下の条件に同意し、これを守ることを誓います。

1. 風評被害の防止
私は、ソーシャルメディア(SNS)やインターネット上で、当社や当社の顧客、取引先に対して不正確で誤解を招くような投稿を行わないことを誓います。
特に、不正確な情報、誤解を招く写真や動画、および悪意のあるコメントを掲載しないことを保証します。

2. 個人の意見と企業の表現の分離
私は、個人的なSNSアカウントを使用する際には、自分の意見と当社の見解を明確に区別し、
個人的な意見が当社や当社の業務に影響を及ぼさないよう努めることを誓います。
また、私の行動が当社のイメージや信頼性に悪影響を与えないように心がけます。

3. 機密情報の保護
私は、当社の機密情報や顧客情報をSNS上で漏洩させないことを誓います。
機密情報やプライバシーに関連する情報は、漏洩の危険性があると認識し、絶対に公開しません。

4. 対応方針の尊重
私は、当社が定めたSNS上での対応方針やガイドラインを遵守し、その内容に従って行動することを誓います。必要に応じて、当社の管理者や担当者に問い合わせ、適切な情報提供や対応を行います。

5. 責任の認識
私は、自らの行動に責任を持ち、SNS上での投稿が当社や他の関係者に損害を与える可能性があることを認識します。
そのため、投稿前に慎重な検討を行い、誤解を招くような情報を避けることを努めます。

6. 誓約書違反への制裁
私は、本誓約書に違反した場合、適切な制裁を受けることを承諾します。
制裁には、警告、解雇、法的措置などが含まれます。

7. 誓約書の効力
本誓約書は、従業員が当社での業務に従事する際に有効であり、解雇後も有効なまま続きます。

私は、上記の条件に同意し、これらを遵守することを誓います。

【署名】: _______________________

【日付】: _______________________

 

・不正に関する誓約書の例

【不正行為に関する誓約書】

私、__________________(以下「従業員」という)は、以下の条件に同意し、これを守ることを誓います。

1. 不正行為の禁止
私は、飲食店での業務中および業務外での不正行為を行わないことを誓います。
不正行為とは、盗みや不正な取引などの行為を含みますが、
これに限らず、店舗の評判や信用を損なうような行為全般を指します。

2. 金銭や財物の不正取得の禁止
私は、顧客や店舗からの金銭や財物を不正に取得する行為を行わないことを誓います。
例えばお客様からの支払いを横領したり、店舗の物品を盗んだりすることは絶対に行いません。

3. 店舗の資産の適正利用
私は、店舗の資産を適正に利用し、無駄遣いをしないことを誓います。
店舗の設備や備品を不正に使用したり、無断で持ち出すことは絶対にしません。

4. 情報の機密保持
私は、店舗内で得た顧客情報や業務上の機密情報を漏洩させないことを誓います。
他の従業員や第三者に対して、店舗の秘密情報を話すことは絶対にありません。

5. 法令と規則の遵守
私は、飲食店の業務に関連する法令や規則を厳守し、遵守することを誓います。
例えば、食品衛生法や労働基準法など、関連する法令や店舗の規則に従います。

6. 誓約書違反への制裁
私は、本誓約書に違反した場合、適切な制裁を受けることを承諾します。
制裁には、警告、解雇、法的措置などが含まれます。

7. 誓約書の効力
本誓約書は、従業員が飲食店での業務に従事する際に有効であり、
解雇後も有効なまま続きます。

私は、上記の条件に同意し、これらを遵守することを誓います。

【署名】: _______________________

【日付】: _______________________

 

署名・捺印された誓約書は、紙で保管するよりも、
今は人事労務ソフトを使用していれば、誓約書のサインアップができ、
クラウド上に保管できるようになっていますので、そちらがよりお勧めです。

是非、自社・店舗を守るための、転ばぬ先の杖を行ってください。

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