不正防止管理術:POSの機能【ジャーナル】で内容や不正を精査する。

不正防止管理術

POSの機能【ジャーナル】は操作にまつわる全ての足あと

ャーナルとは、一日ごとに記録される、
その日のレジ上で行われた全てのアクションの履歴です。

アクション全てを記録してくれているので、
何かの際にはこの
「足跡」をたどれば答えが見えてきます

何かの際とは、
レジにまつわる「ミス」や、【不正】です。

但し、このジャーナルを理解するにはある程度、
現場でのマネージメント経験がないと難しいです。

なぜなら、単純なログを見るだけの使用とは違い、
不正に関しての足跡は、ログだけに止まらないことが多く、
行間から読み取る力が必要だからです。

仮説を立てたり、想像できる力が、
現場の経験によって培われるということです。

そして、このジャーナルの精査というのは、
不正を暴く為だけではなく、一番効果があるのが、

不正の抑止力

であるという事です。

不正の抑止力、ジャーナルの精査

正のよくあるケースにVOID処理といわれる方法があります。
この詳細に関しては、別途記事をご覧頂きたいのですが、
ここで必要なのは、ジャーナルの精査です。

それだけに止まらない不正方法の数々は、
ジャーナルの精査から読み解けることもあります。

一例を挙げますと、
一日の営業の終わりに発行される、
日計清算レポートという集計表があります。
(各POSシステムによって名称は違います)

この集計表では、売上の詳細や客単価、客数、
支払いに関しての内容
(現金・カード・金券・電子マネーなど)や、
値引・割引・売掛などの内容が記載されています。

割引に関しての精査方法はこちら

この中に、

・VOID件数と金額
・POSメニュー取消
・伝票強制クリア

という項目があります。
(記載名は各POSシステムによって違います)

それぞれ、一度オーダーされた物を、
何かしらの理由が有って取り消している
という事なのですが、

該当箇所はどこなのか遡って確認し、その流れを把握することで、
ミスだったのか不正の可能性があるのかを判断できます。

そして現場へフィードバックし、内容を確認することで、
【見られている】と認識させることが不正の抑止力になります。

同ケースが何度か起こる場合や、不審点がある場合などは、
報告を義務付けるオペレーションも視野に入れましょう。

 

もし不正ではなく、ミスが頻発しているケースがあるならば、
そのケースが起こった際には、
何かしらオペレーションに問題があるのか
もしくは
教育やトレーニング不足が原因なのか
を判断する必要があります。

このように、精査を続けることにより、
オペレーションの改善に繋がることもあります。
是非お試しください。

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